ベトナム視察時の企業訪問などをする際に、日本語を話せるベトナム人を通訳者として同行してもらう方は多いです。
タクシーに乗って行き先を伝えるとか、訪問先の入口などで受付とコンタクト(電話も)するとか、視察時に立ち寄るレストランで料理を注文するとか、ガイドレベルの内容であれば、自社の技能実習生とか大学生で日本語検定N3~4レベルの人でも問題ないのですが、ローカル企業訪問して打ち合わせや自社製品の紹介のための商談とかにこのような人に通訳をお願いすると、相手に全く説明が通じてなかったり、相手の伝えたい内容とは全く違う内容を通訳してこちらに説明したりと、せっかくのアポイントが通訳によって無駄に終わることも少なくないです。
弊社がアポイント調整した場合などに後日訪問先のベトナム企業からクレームが入り、よく聞くと、お客様が連れて行った自社のベトナム人社員の説明及び通訳があまりにも杜撰だったなんてことも。
通訳者としてビジネス上問題のないレベルはどれくらい?と申しますと、
1.日本語検定N2レベルでビジネス経験をある程度積んだ人
2.技術的な話をする場合には関連する分野での業務経験や大学時代に専攻していた
3.ベトナムでのビジネス経験(できれば通訳経験も)
などのバックボーンが無いとなかなか厳しいというのが実際のところで、弊社に通訳者のご依頼があった場合なども上記を満たすような人物を通訳者として選んでお客様に同行してもらっております。
自社で働く技能実習生などで日本語能力がN2に近いレベルで自社のことをよく知ってるから問題ないだろうと思われる方も多いですが、実は3のベトナムでのビジネス経験が全く無い場合など、失礼な言葉遣いなどをして相手を怒らせてしまうことも。ベトナム現地での商習慣など理解していることは結構大事です。
また、きちんとした通訳者であればあるほど、事前に資料送付や企業訪問前に事前打ち合わせを求めてきて、内容をしっかりと理解したうえで通訳に望む方が多いです。
費用はN1のネイティブレベルの人材を毎回の通訳に配置すると打ち合わせはスムーズですが、1日最低3万円以上はしてしまうので高くなってしまいますが、N2レベルであれば1日2万〜2.5万円程度で請けてくれる方もいますので、せっかくの出張を無駄にしないためにも、良い通訳者の手配は視察において大変重要ですのでご参考ください。

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